口の健康 ①

健康は、「歯」からと云われます。

質の高い食事から、良質の栄養を得るためには、自己の嚙みこむ力が必要となります。

80歳以上でも、自分の歯が20本以上有る方は比較的お元気な方が多いようです。

毎日の歯磨きをすることも大事ですが、せめて3ヶ月~6ヶ月に一度は、歯科にて検診を受診するようにしてください。

 

★むし歯を予防する

むし歯は年齢を問わず発症するもので、成人の90%以上が一度はむし歯になったことがあります。

子供でむし歯を持つ人の割合は、年々減少しています。

それに対し、特に高齢者のむし歯を持つ人が増えています

大人のむし歯は、かぶせ物などの境目と歯の根元にできやすい。

この隙間にプラーク(歯垢)がたまることで、むし歯菌が侵入して、詰め物やかぶせ物の内側でむし歯が進行するのです。

★むし歯を防ぐポイントは、”プラークコントロール”

歯の表面に付着するプラークは、細菌の塊です。

プラークを取り除くプラークコントロールには、毎日の正しい歯磨きが欠かせません。

磨き残しになりやすい歯と歯の間も、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、必ずプラークコントロールします。

さらに、歯科で定期的に検診を受けて、プラークが取れているかどうか、チェックしてもらうことも大切です。

初期のむし歯は治る

睡液には、カルシウムやリン酸が含まれており、溶けてしまった歯の表面を修復(再石灰化)するという重要な働きがあります。

歯が溶けてしまった部分の再石灰化を促すことによって、むし歯の進行を止め、回復させることが可能になります。

歯周病も”プラーク”が原因!

プラークは、むし歯や歯周病菌などいくつもの細菌が集まって形成されて、誰にでも付着しています。

爪に付く白色または黄白色のネバネバしたものがプラークです。

「歯周病」は、歯と歯肉(歯茎)の境目にある溝の口にプラーク(歯垢)がたまることで、歯肉に炎症が起こる病気です。

健康な歯肉はピンク色で、歯と歯肉の境目は引き締まっています。

一方で、歯周病の場合は、歯肉が赤く腫れ、歯と歯肉の境目の溝が深くなってできた歯周ポケットの中に、プラークや歯石がたまっています。

★歯周病が進行すると、歯が抜け落ちることも

歯周病は、あまり痛みを感じることなく徐々に進行していきます。

土台を失った歯が自然に抜け落ちてしまうことさえあるのです。

実際、歯を失う原因として多いには、「むし歯」より「歯周病」だといわれています。

また、歯周病は、歯の周りにとどまらず、肺炎をはじめ、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病など、生活習慣病に悪影響を与えることが分かってきました。歯周病菌と歯周病の炎症によって増加した炎症物質が、歯肉の血管に入り込み、全身を巡ってしまうからです。

インプラント周囲炎に要注意!

インプラントになったからといって、油断は禁物です。

上述の歯周病と同様、インプラントと歯肉の境目にプラーク(歯垢)が付着して歯周ポケットが形成されると、歯槽骨の破壊を招く「インプラント周囲炎」が発症します。

インプラント周囲炎を防ぐには、残っている歯と合わせて、毎日のプラーク除去と歯科での定期的な点検が欠かせません。

人口の歯だからと安心せずに、歯と同じようにプラークコントロールすることが重要です。

 

以上で、第9章「口の健康」の前半部分を終了します。

日本健康マスター検定の公式テキスト NHK出版より要点を抜粋して記載しております。