東洋医学で云う「気(き)」「血(けつ)」「水(水)」の巡りは、健康を維持する上で大変重要なコンセプトになります。
西洋医学は人体の臓器や細胞レベルで判断するミクロ的な着眼点ですが、東洋医学では人体を全体で診て判断するマクロ的な着眼点で、病気の解明を進めていきます。
どちらが良いか?と云うと、どちらとも良いです。
両極に有るように思えますが、突き詰めるとどちらの考え方も大切です。
一番重要な事は、病気になった時に早期に回復させる事(元気になる事)であって、それ以上でもそれ以下でも有りません。
昨今は高年齢化や医療技術の進歩に伴って、50年前とは全く違う現象が多くなりました。
寝たきり介護の増加や認知症の増加は、誰もが将来になりたくない現実ではないかと思います。
誰しもが日々年をとっていく事は当たり前で、老化現象も当然のごとく少しづつ発生してきます。
元気で長生きしたいのは誰もが望むところですが、現実は所どころ故障箇所が有りますと極端に不安になり、家族へ迷惑が掛からないように早くお迎えを待つ気持ちも芽生えてきます。
お気持ちは、良く解ります。
いくら医療技術が発達したとはいえ、いくら介護施設が充実し増加しているとはいえ、それだけで解決することは有りません。
健康な状態とは単に心身が健康であるばかりではなく、家族や社会との強い繋がりがとても重要になります。
不幸にも病気になってしまっても、必ずその病気を治せる人や知恵が存在しています。
「良い先生」や「良い薬」や「良い方法」に出会う事で、劇的に病が改善することも少なく有りません。
大難は小難に小難は無難にしていくためにも、毎日の生活の中の些細な出来事や出会いに注意をしてみては如何でしょうか?
今までは気付かなかった素敵な出来事が、実は周りでは連続で起こっていた事が有るのかもしれません。
大病になった方の多くがおっしゃる話しの中に、今まで当たり前だと思っていた事が、こんなにも幸せなことであったと改めて気付かされましたとお話しをされる清々しい瞳の奥に、人生の本当の素晴らしさを伝授してもらいます。
もしかすると、病気とは大切な何かを気付かせてくれる為に起こるものなのかもしれません。