人間の身体の状態を表す言葉として、「健康」と「未病」と「病気」の3つの状態が有ります。
多くの方は健康で生まれて、加齢に伴って未病の状態になり、病的な状態へと移行していきます。
正確に言えば、「健康」と「未病」と「病気」をシーソーゲームのように行ったり来たりしています。
どちら側に行って落ち着くかは、やはりその人の持つ運命次第ということでしょうか。
もちろん、大病をしていても健康貯金(若さ・気力・体力・免疫力)が有れば元の健康な状態に戻ることもあります。
「未病」の定義は、「病気ではないが、健康でも無い状態。自覚症状は無いが検査結果に異常が有る場合と、自覚症状は有るが検査結果に異常が無い場合に大別される。」と有ります。
病気の定義は存在しませんが、未病と病気の境界線があるとすると、医療機関の検査で異常が見つかり、病名が診断されて、お薬を処方されれば病気の状態になります。
一昔前までは、健康の状態か病気の状態なのかと云う2つしか有りませんでしたが、とても元気だった方がある日突然に死んでしまったり、いきなり大病を患うようになってからは、健康と病気の間には「未病」の状態が必ず存在していることが認知されてきました。
しかし、未だに元気な高齢者の中には、自分は大丈夫だという「過信」と「油断」を持っている方も多数いらっしゃいます。
今までの経験上、意外と弱々しくしている方ほど細心の注意を払って、健康管理を綿密に実行して、健康寿命を延ばしている方が多くいるのも事実です。
長く生きていれば、病気になるのは仕方が無い事です。
それは長く生きると云うことは、並大抵の努力では成し遂げられないからです。
若いうちには、苦労もしますし無理も沢山します。
戦争を経験して来たり、過酷な中で生活をして来たことでしょう。
どんな人にも、悩みやストレスも有ります。
ピカピカの身体で、死ぬ人はいないのです。
おそらく、肉体はボロボロの状態の方が多いはずです。
一番重要な事は、病気を「大病」にしない事です!
「大病」を「小病」に、「小病」を「無病」にして行く努力が最も重要な事なのです‼
その為には、自分の健康度合を測定する事を定期的に実行するしかありません。
例えば、身長・体重・ウエスト測定・血圧測定などは自分でも出来るはずです。
半年毎の血液検査や、1年毎の健康診断もしくは人間ドックは必須です。
その他必要に応じてガンの腫瘍マーカーの検査など、積極的に受診してください。
誰もが気持ちは歳をとりませんが、肉体は酷使されて劣化していきます。
ほとんどの病気は、自分自身の「過信」と「油断」から来ています。
出来るだけ健康な状態を維持するために、また大病にさせない為に、自分自身のお身体を十分に労わってあげてください。