65歳以上の高齢者で認知症になる人は、2030年には830万人、2060年には1,154万人と推計されています。
軽度認知障害をMCIと云いますが、認知症の一歩手前の状態です。
MCIは、認知症予備軍となります。
軽度認知障害(MCI)の段階で、適切に対応することが出来れば、健常者に戻る可能性が高く、もしくは認知症の発症を遅らせる事も可能となります。
軽度認知障害(MCI)の状態は、多少の物忘れなどがあるものの、日常生活をおくる上では特に支障は有りません。
毎日一緒に生活をしている同居家族では、その軽度認知障害(MCI)やその兆候の変化に気付くことはほとんど有りません。
時々会う家族や友人や知人だとその兆候に気付く可能性は有りますが、それでも問題視される事は無いでしょう。
しかし最近分かってきた事では、この軽度認知障害(MCI)の段階での対応が非常に重要だという事が分かってきました。
それは、軽度認知障害までなら本人もまだ自覚があり認知機能もまだ有りますので、健常者へ引き返すことも十二分に可能性が有るからです。
軽度認知障害(MCI)を放置しておくと、認知機能はドンドン低下していきます。
健常者⇨軽度認知障害(MCI)⇨中度認知障害⇨重度認知障害
軽度認知障害(MCI)から認知症へ移行する割合は、1年で10%、5年目には40%の人が認知症を発症する事が分かっています。
これまでの研究ではMCIと診断された後、26%が健常者へと回復する事が分かってきした。
大切な事は、早目に軽度認知障害(MCI)に気付いて対策を行って、認知症への移行を防ぐことになります。