現代の日本人の2人の1人は罹る病気になりました癌ですが、私達の身体は毎日新陳代謝を繰り返して生活しています。
約60兆個~100兆個の細胞が、毎日細胞分裂を繰り返して代謝を行っています。
分裂をする際には、細胞のコピー(分身)をつくりますが、長年の工程においてミスコピー(異常な遺伝子の分身)が生じます。
基本的には一部のミスコピーが生じても、それを修復したり破棄する能力が備わっています。
しかし、慢性の冷え性や血行不良やコリなどによって、修復能力や破棄能力が働かなくなってミスコピー(異常な遺伝子の分身)が蓄積していくと、本来の情報が狂って伝わり、一定期間経つと死んでいくはずの細胞がいつまでも生き続けるようになります。
それが癌細胞で、身体の中で無限に分裂を繰り返して増殖して、大きな塊(腫瘍)となっていきます。
他の病気との違いは、①変異する事②増殖する事③転移する事の3つになります。
①変異する事
遺伝子の変異が2段階、3段階と加わることによって、悪性度を増していくのが、癌細胞の厄介な点の1つです。
遺伝子の組み合わせによって、癌細胞には多様な個性が有ります。
例えば抗がん剤治療によって一時的に効果があったようにみえても、生き残った癌細胞が変異し、再び増殖するといったことが起こります。
②増殖する事③転移する事
癌細胞は、増殖因子を作り出して自分自身が元気になるような環境を整えていくことが出来、中には自分で新しい血管を作って増殖しようとするものも有ります。
勝手に増殖をして、血液やリンパの流れに乗って、身体のあちこちに散らばってしまう(転移する事)と、生命にかかわる可能性が高くなります。
「転移を制するものは、癌を制する」と云われ、癌細胞が1ヶ所に留まっている間はそれほど悪くなりませんが、増殖・転移を繰り返して正常細胞を押しのけたり(浸潤)、圧迫したりすることで悪影響を及ぼします。