適正体重の基本的な考え方は、20歳時の体重と同じくらいかマイナス5キロくらい軽い方が良いように思います。
人間は18歳~24歳位までで、ほぼ身体が完全に出来上がります。
身長の延伸も大体その年齢で、止まっているはずです。
そこで問題になってくるのが、心臓と体重の関係になります。
心臓は全身に張り巡らされた血管を流れる血液のポンプになりますので、完成時の体重で計算されて作られています。
20歳の時よりも体重が重いと、心臓の負担は大きくなります。
20歳の時よりも体重が軽くなると、心臓の負担は小さくなります。
高齢になると心臓だけではなく、関節や腱や筋にも体重が大きく関わってきます。
例えば、20歳の時よりも10キロ体重が超過している状態というのは、20歳の時に背中に10キロの荷物を背負って24時間生活するとしたら、いくら若くてもキツイのではないでしょうか。
実は、適正体重には個人差も大きくあります。
加齢に伴って両親や祖父母に顔が似てくると思いますが、「遺伝的な体重増加」や「遺伝的な体重減少」もあります。
20歳の時の体重は、あくまでも目安の1つではあります。
しかし、長生きした両親や祖父母がぽっちゃりしていてその方に似てきている場合には、20歳の時の体重にこだわる必要はありません。
瘦せているか太っているというのは、あくまでも見た目の問題だけで有り、その状態で健康寿命が延びるなら特に問題はありません。