最近多く耳にするようになった「同時死」ですが、少子高齢化社会の日本では今後益々多くなっていきます。
50年位前の日本では、2世代や3世代で同居しているのが圧倒的に多く、また当たり前の事でした。
これまでは、皆で助け合って生きて来ました。
高度成長をして先進国となった日本では、集団生活よりも個人生活の方へシフトされて、ある意味自由な暮らしを手に入れる事が出来ました。
平均寿命が伸び続けて、100歳まで生きていけるようにもなりました。
人間の生活のサイクルが次々に変化していく中で、寿命だけが延びて、出来るだけ自立した生活を送っていかなければならない時代になりました。
しかし、高度成長期の時代を生き抜いて来て、猛烈に頑張り過ぎてきて酷使してきた肉体にも、男性なら75歳を過ぎてから、女性は85歳を過ぎると流石にガタが出て来ます。
こうした中で、老老介護と云う現実は、最期の余生を送る日々としては、将来性の少ない不安な毎日を過ごしている方も少なくは有りません。
しかも一番の問題は、介護されている方よりも、介護している側がダメになってしまうと共倒れになると云う現実です。
現実問題として、人手がどこも不足していると云うことです。
抜本的に現状の問題を解決する方法は、残念ながら見付かってはいません。
私達に出来ることは、出来るだけ病気にならないように「予防」する事と、万が一病気になってしまった時には、早期発見して早期治療を行ってリハビリをして社会復帰をすることです。
健康寿命を延ばす為に、今のうちから自分で出来ることを実行することが、今出来る一番の解決方法かもしれません。