眼精疲労とは、目が疲れる、目の奥が痛い、目がショボショボしてかすむ、などの不快な症状がいつまでも続く状態です。
一時的な「疲れ目」とは違い、休息や睡眠を十分にとっても自然に回復しません。
眼精疲労を軽視していると、身体の他の部分へ影響が出ることもあります。
肩凝りや頭痛、首筋の張りや痛みが起こりやすくなり、重症化してくると吐き気や不眠、集中力の低下やイライラするなど、軽いうつ状態で、日常生活に支障が出てくる場合もあります。
このような体調不良の原因が、眼精疲労の場合も少なくありません。
眼精疲労の原因は、目を酷使してしまう生活習慣にあります。
1つは、長時間続けて近くを見る生活習慣です。
目の構造上、本来は遠くが見やすく、近くを見続けると疲れやすくなります。
しかし現代社会では、近くを見る方が圧倒的に多くなっています。
2つめは、自分に合った眼鏡を使っていなかったり、老眼や遠視があるにも関わらず、無理して裸眼で過ごしているために、自分の視力を適切に補えていないことです。
3つめには、白内障や緑内障、ドライアイなど、他の病気が関係していることもあります。
眼科では様々な検査を行いますが、最近では眼精疲労や老眼の度合を調べる調整機能解析装置(毛様体筋の状態を数字で評価する)が次第に普及しつつあります。
また、1日の終わりには、疲れた目に蒸しタオルなどを当てて温めると、目のまわりの血行が良くなり、眼精疲労の予防や改善につながります。
早期に眼科を受診することをオススメしますが、薬局やドラッグストアなどで専門家に相談しながら、目薬を適時使用することも効果は高いです。
何もしないで放置する場合と、何かしらの行動は、健康貯金を殖やしていくことになります。
日常生活の8割は「目」を使用して生活の営みをしていますので、とにかく視力を最大限に活用出来るように、労わってあげてください。
上記は、こまど№57 2018年9月発行 ㈱こまど社 を参考文献にしています。