女性の健康 ②

すべての人は、母胎から生まれてきます。

生命を創造する女性には、感謝の気持ちしかありません。

女性は男性よりも精密な仕組みがあるにも関わらず、男性よりも頑丈に設計されているようです。

女性の健康を左右するのは、ホルモンが重要なカギを握っているようです。

この日本を元気にするのも、女性の健康エネルギーが存分に活動したときになるのだと思います。

 

たばこは、胎盤の働きを弱めてしまう

喫煙すると、たばこに含まれるニコチンによって、血管の収縮が起こり、胎盤の血流が減少してしまいます。

非喫煙者の妊婦から生まれた子供に比べて、出生体重が平均で200g少なく、低出生体重児になる頻度も約2倍という報告もあります。

そのほか、早期破水、早産、脳性麻痺、子宮内胎児死亡などを起こす危険も高めます。

★受動喫煙にも注意が必要

妊婦が受動喫煙の影響を受けると、低出生体重児が生まれやすいという報告が多数あります。

飲酒は、胎児性アルコール症候群のリスクを高める

妊娠中に飲酒の習慣があると、知能障害や発育障害を伴う「胎児性アルコール症候群(FAS)」の子供が生まれる可能性が高くなります

飲酒による影響のうち、奇形は妊娠初期の飲酒と、発達遅延や中枢神経系の機能不全は妊娠末期の飲酒と深い関係があるといわれています。また、飲酒と喫煙の両方があると、その危険度はさらに高くなります。

妊婦の場合、安全量の目安がないため、禁酒にするのがベストです。

妊娠糖尿病は、”母心”の病気?

妊娠前は糖尿病ではなかったのに、妊娠中に慢性的に血糖値が高くなる状態のことです。

原因は、胎盤から分泌されるホルモン。

妊娠中には胎児の成長を促すホルモンが分泌されて、その影響で血糖をコントロールするインスリンの働きが低下します。

加えて、子供にたくさんの栄養を与えたいいう”母心”が、ホルモンを多く分泌してしまうのかもしれません。

子宮内膜症は、不妊や卵巣がんにつながることも

月経困難症の原因になりやすい子宮内膜症ですが、実は子宮内膜症は不妊にも何らかの影響があると考えられています。

詳しい関係はまだわかっていませんが、不妊患者の50%近くに子宮内膜症が認められています

★月経前のつらい症状を放っておかない

月経困難症とまではいかなくても、月経が近くなると、体調不良やイライラなどの症状に悩まされることがよくあります。これを「月経前症候群(PMS)」といいます。

さらに、これらの症状が重く、特に精神的な症状が強く現れる場合には「月経前不快気分障害(PMDD)」と呼ばれています。

★子宮体がんと乳癌は、エストロゲンの影響が大きい

女性ホルモンのうち、エストロゲンには子宮内膜を増殖させる働きがありますが、プロゲステロンは、子宮内膜の増殖を抑えます。子宮体がんはこの2つのホルモン分泌のバランスが乱れ、エストロゲンの作用が強まり、子宮内膜が異常に増殖することが原因と考えられています。

乳癌も女性ホルモンの影響を受けやすく、約7割はエストロゲンによってがん細胞が増殖するタイプです。

★卵巣がんは、排卵が繰り返される過程で起きる

「卵巣がん」の原因はホルモンではなく、排卵によって傷ついた卵巣の上皮が修復される過程で細胞に異変が生じ、がん化すると考えられています。

妊娠・出産の経験がない人ほどリスクが高いため、早期発見には、内診や超音波検査などを受けることが勧められます。

閉経後の約10年間を”更年期”(45歳~55歳くらい)と呼ぶ

更年期には心身両面に不調が現れますが、多くは病気との関連はありません。

こうした様々な症状が出ることを「更年期障害」といいます。

★エストロゲンの低下に伴い、様々な症状が現れる

自律神経失調症のぼせやほてり(ホットフラッシュ)、発汗、悪寒、冷え、動悸、胸痛、息苦しさ、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまいなど、主に体に現れる症状です。

精神症状→イライラする、怒りっぽくなるなどの情緒不安定、抑うつ気分などが多くみられます。

③そのほか→腰痛や関節痛、吐き気や食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、頻尿や陰部の不快感など、人によって様々な症状が出ます。

更年期障害でこうした症状が現れる原因のひとつは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌の変動・低下です。

エストロゲンの分泌は、40歳ごろからゆっくりと減っていき、閉経前後にガクッと下がる。

また、ホルモン以外の別な要因も、更年期障害に影響を及ぼします。

それが、心理的・社会的要因です。

★つらい症状を軽減する”ホルモン補充療法”って?

更年期障害の原因は、エストロゲンの分泌低下なので、薬でエストロゲンを補うと症状を改善できます。

これを「ホルモン補充療法」といいます。

女性の骨量は、閉経後に減りやすい

加齢やホルモンバランスの乱れがあると、骨代謝に影響が出ます。

特に女性は、閉経によりエストロゲンが急激に減るために、男性よりも影響を受けやすいのです。

★過度なダイエットが骨を弱くする

骨量は20歳代に最も多くなり(最大骨量)、その後の骨量を左右します。

10歳代の過度なダイエットの影響で最大骨量の少ない人は、閉経後早々に骨粗鬆症になりやすいのです。

★骨粗鬆症になると、骨折しやすくなる

骨粗鬆症とは、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。

男女共に見られますが、患者数では男性が約300万人に対して、女性は約980万人と3倍も多くなっています。

★骨量を増やすには、運動と食事が大切

骨粗鬆症を予防するには、地面を踏みしめるような運動が効果的です。

食事では、骨を作るに必要な以下の栄養成分が必須です。

カルシウム乳製品や大豆製品、緑黄色野菜、海藻、魚、ごまなどに豊富です。

ビタミンD→腸でのカルシウムの吸収を促す作用があります。魚やきのこ、卵に多く含まれています

ビタミンK→骨を作る働きを高める。納豆や油揚げ、緑黄色野菜などから補給できます。

たんぱく質骨や鉄骨部分にあたるコラーゲンの材料になります。肉や魚、大豆製品、乳製品など

★60歳未満の便秘は、女性に多い

「便秘」とは、週に3回未満しか排便が無い状態、あるいは便が硬い、強くいきむ、残便感、腹部の不快感などがあって排便が困難な状態をいいます。

便秘は、60歳未満では特に女性に多いという特徴があります。

その理由は、女性ホルモンが大腸の動きを緩やかにすためと考えられています。

①便の通過が遅いタイプ→女性ホルモンが影響するので、女性に多いタイプ。

②便の出口が緩まないタイプ→高齢の男性に多いタイプ。

③便が硬すぎたり、便意を感じにくいタイプ→食べる量が少ないと便も少なく、排便なでに時間がかかる。

 

以上で、第8章「女性の健康」 後半部分を終了します。

日本健康マスター検定の公式テキスト NHK出版より要点を抜粋して記載しております。

 

 

 

 

 

 

 

女性の健康 ①

このままの出生率では、2020年東京オリンピックの40年後には、1億人をきって約9,000万人ということが予測されています。

日本人減少を食い止めるためには、少子化の流れを変えていかなければなりません。

日本社会全体の問題でもあり、家系の問題でもあり、個々人の問題でもあります。

先人達が築いてきた日本人の繁栄は、日本人の人口数そのものに表れています。

心と体の健康が基本ですが、国の繁栄こそが我々日本人の大資本です。

 

 

★日本の出生率は、先進国の中でも特に低い

日本では長く「少子化問題」が取り沙汰されています。

2005年の「合計特殊出生率(15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの)」が、1.26と過去最低を更新したことによります。

このまま少子化が続くと、2060年には日本の人口は8,674万人まで減少し、1年間に生まれる子供の数は、現在の半分以下の50万人を割ると予想されています。

晩婚化・晩産化が、少子化の大きな要因に

少子化問題の解決には、国民が結婚して子供を産み育てたいという希望をかなえる支援が必要不可欠といえます。

★海外における出生率改善例

出生率上昇に成功してフランスとスウェーデンでは、婚外子を容認しやすいなどの理由もありますが、養育手当などの経済的支援や育児制度を充実させることで第1子の出生率が早くなった点が、最大のポイントです。

①フランス

2012年、出生率が2.00まで回復

②スウェーデン

2012年、出生率が1.92まで回復

③日本

2012年、出生率が1.41

★第1子の出産年齢が上がってきている

医学的には、出産に適した年齢は20歳代前半から35歳で、それ以降は「高齢出産」と呼ばれています。

20歳代の出生率が減少している一方で、30~34歳の出生数は緩やかに上昇し、35~39歳の出生率も増えています

年齢とともに、妊娠しにくくなる

不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊せずに性交しているにも関わらず、一定期間(1年間が一般的)妊娠しないことですが、加齢に伴って不妊症のリスクが高くなります。

女性は年齢が高くなるほど、卵子の質・量共に低下することや、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の病気を発症しやすくなることが挙げられます。

35歳前後から、流産率が上がる

不妊治療をした人の流産率は、35歳以降になると急激に上昇します。

子供に染色体異常が起こるリスクが高まる

35歳以上の人の妊娠・出産では、不妊や流産のリスクが高いだけではなく、高齢出産では子供の染色体異常が起こる頻度が高くなることがわかっています。

妊娠22週未満に起こるのが、流産

流産は妊娠の15%前後にみられますが、なかでも多いのは妊娠12週未満に起こるもので、流産のほとんどがこの時期に発生しています。

流産の原因は、赤ちゃん側にあることがほとんど

流産が起こることは非常にショックな出来事ですが、最も多い12週未満の流産では、その原因は染色体異常など胎児側にあることがほとんどです。

妊娠22週以降、37週未満に起こるのが早産

「早産」とは、「正期産(妊娠37週~41週6日までの出産)以前に出産することです。

日本では、22週以降37週未満を早産と定義しています。

妊娠22週未満の出産は流産であるため、早産とは区別されます。

早産には、母体の生活習慣などが様々関わる

早産は全妊娠の約5%に起こります。

原因は母体にあることが多く、不規則な就業時間や重労働による過労、子宮口が開きやす体質(子宮頚管無力症)、感染症などが関係しています。

早産で生まれた赤ちゃんは、正常な分娩時期に比較的近い場合であっても肺の形成が未熟で、呼吸障害が長期間続くと報告があります。

そのためには、母体の生活習慣の管理が非常に重要となります。

過労を避け、かかりつけ医の妊婦健診を定期的に受けて、その指導を守ることが大切です。

母性健康管理指導事項連絡カードの活用を!

「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」は、仕事をもつ妊産婦が、医師から通勤緩和や休憩、勤務時間の短縮などが必要との指導を受けた時、母健連絡カードを提出することで、事業主に的確に伝えることができます。

事業主はその内容に従って対処する必要があり、母健連絡カードを活用することで、妊娠・出産後の女性が働きやすい環境づくりに役立ちます。

 

以上で、第8章「女性の健康」 前半部分を終了します。

日本健康マスター検定の公式テキスト NHK出版より要点を抜粋して記載しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢の家族の健康、ロコモ ③

ガンよりもなりたくない病気といえば、「認知症(ボケ)」だと思います。

この病気の一番恐ろしいことは、どんなに立派な人であっても、どんなにお金持ちでも、何も関係なく生活しながら人格が壊れていくことにあります。

誰もが長く生きることが可能になった反面、長く生きていくことへの将来の不安はますます増加していきます。

これからも㈱ラウンドヒルは、「寝たきりにならないボケにならない生き方」を広めていく活動をしていきます。

 

 

★認知症で最も多いのはアルツハイマー型認知症

認知症は脳の病気が原因で起こりますが、最も多いのがアルツハイマー型認知症です。

記憶を司る脳の「海馬」という部分がまず萎縮し始め、病気の進行に伴って脳全体が萎縮していきます。

萎縮を引き起こすのは、「アミロイドβたんぱく」という物質が脳に蓄積するためです。

アルツハイマー型認知症の発症しやすい年齢は70歳代ですが、なかには50歳代前後から発症するケースもあります。

その次に多いのが、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因となる脳血管性認知症です。

脳血管が詰まったり破れたりすることで、その先にある神経細胞が血流不足に陥り、ダメージを受けることが原因です。

最近、診断されるケースが増えているのがレビー小体型認知症です。

脳にレビー小体というこの病気特有の蓄積物が出現し、これによって神経細胞が死滅することで発症します。

50歳代の比較的若い世代に多いのが、前頭側頭型認知症です。

言語と理性を司る前頭葉と、言葉の意味理解を司る側頭葉の萎縮から始まり、性格の変化など特徴的な症状がみられます。

★生活習慣病のある人はリスクが高い

アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβたんぱくは、生活習慣病があると増加しやすく、なかでも糖尿病のある人はアルツハイマー型認知症のリスクが2倍になるといわれています。

★発症のサインを見逃さない

認知症は、一度発症すると元の健康な状態に戻すことは困難です。

しかし、早期に発見して適切な治療を行えば、進行のスピードを緩やかにすることが可能です。

認知症で最初に現れる症状は、記憶力の低下や日時、場所、人の名前などを正しく把握する認知機能の障害です。

認知症の初期症状に関する11の質問項目

①同じことを何回も話したり、尋ねたりする

②出来事の前後関係が分からなくなった

③服装など身の回りに無頓着になった

④水道栓やドアを閉め忘れたり、後片付けがきちんとできなくなった

⑤同時に2つの作業を行うと、1つを忘れる

⑥薬を管理してきちんと内服することができなくなった

⑦以前はテキパキできた家事や作業に手間取るようになった

⑧計画を立てられなくなった

⑨複雑な話しを理解できなくなった

⑩興味が薄れ、意欲がなくなり、趣味活動などをやめてしまった

⑪前よりも怒りっぽくなったり、疑い深くなった

【判定と注意】

客観的に評価するため、質問には家族や周囲の人が答える。

3項目以上にチェックがついたら、認知症の可能性がある。

本人が評価した場合、心配性や抑うつ傾向の人では、実際より当てはまる項目が多くなりやすい。

また、家族が評価すると認知症の進行によって該当項目が増えるが、本人が評価した場合は認知症が進行するほど自覚が薄れて、該当項目が減る傾向がある。

★脳を使いながら体を動かすと効果的

認知症の予防法として現在注目されているのが、脳を使いながら運動する方法です。

これを「デュアルタスク・トレーニング」といいます。

計算やしりとりなどをして頭を使いながら、同時にウォーキングなどの有酸素運動を行うと、脳の血流が増加して脳が活性化され、記憶力や判断力などの認知機能の低下を抑える効果があることが分かったのです。

 

以上で、第7章「高齢の家族の健康、ロコモ」後半を終了します。

日本健康マスター検定の公式テキスト NHK出版より要点を抜粋して記載しております。

 

 

高齢の家族の健康、ロコモ ②

今後は高齢者の筋肉トレーニングの重要性は増えてくると思いますが、それ以上に「栄養補給の方法」は必須の課題になってきます。

いくら効率の良い運動を継続しても、結局のところは身につかなければ逆効果になってしまうからです。

運動の仕方はだいたい同じでも、長期的に考えれば食事の仕方だけは、定期的な個別指導が望ましいと思います。

 

ロコトレで足腰を健康に

運動によって筋力をつけ、足腰が丈夫になると転倒や骨折、関節の障害を予防できます。

それが、ロコモ予防につながります。

片足立ち

片足だけで自分の体重を支えるトレーニングは、バランス能力の改善に効果的です。

スクワット

太ももの後ろ側の筋肉お尻の筋肉を鍛える効果がある。

継続のカギは「やり過ぎず、楽しんで」

運動するときは、やっている最中に痛みがなく、少しキツイ感じる程度を目安にすると良いでしょう。

痩せが筋肉や骨の老化を促す

肥満と同じくらい痩せも健康寿命のために注意が必要です。

特に、65歳以上になったら、同じくらいに「痩せ」の問題が大きくなります

高齢になると少しづつ食べる量が減ってくる人が多いのですが、食事で十分な栄養が摂れずに痩せてくると、骨や筋肉を維持できなくなります

メタボも痩せすぎもロコモを招く

痩せている人は食事量が少なく、栄養が不足して骨や筋肉なども弱くなってしまいがちです。

その影響で、ふらつきや転倒による骨折などのケガがきっかけとなり、サルコペニアやロコモ、寝たきり状態に進んでしまうのです。

★低栄養を防ぐには粗食をやめる

高齢者は粗食や低栄養を改めなければならないのですが、一方で高齢になるほど痩せや低栄養の人の割合が多いというデータもあります。

まずは、粗食が良いという思い込みを改め、野菜だけではなく、良質なタンパク質を摂取するために肉と魚を1対1の割合で食べ、乳製品や卵も積極的にとるなど食事内容を見直しましょう。

痛みが3ヶ月以上続くと慢性腰痛

腰痛は発症してから1ヶ月以内に改善することが多いですが、3ヶ月以上痛みが持続するものを「慢性腰痛」といいます。

慢性腰痛の場合には、椎間板の障害や神経の圧迫が原因のものもありますが、ストレスやうつ、不安が深く関わっているものもあるのではないかと考えられています。

ストレスが痛みを悪化させることがある

人の体は痛みが起こるとその信号が脳に伝わって、脳の中心部からドパミンという神経伝達物質が放出されます。その刺激によって脳内麻薬のμオピオイドという物質が大量に放出されて、痛みの信号が脳に伝わらないようにして働きます。この仕組みを、「下行性疼痛抑制系」といいます。

ところが、脳がストレスに長くさらされると、痛みの信号が脳に届いてもドパミンの放出が抑えられてしまうのです。そのため、μオピオイドによる痛みの抑制効果が機能しなくなり、痛みを悪化させたり、長引かせてしまうと考えられています。

運動は痛みを軽くする効果がある

慢性腰痛の緩和には、運動療法が有効なことが証明されています。

ポイントは、自分が楽しいと感じながら運動すること。

脳がうれしい、楽しいと感じると、大量のドパミンが放出されるからです。

したがって、運動療法で行う運動は、自分が好きなことを選びましょう。

痛み止めの薬認知行動療法で防ぐ

薬物療法では、非ステロイド性消炎鎮痛薬や解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンを痛み止めとして用いますが、慢性腰痛の場合には、ストレスによる緊張や不安が強いとこれだけではあまり効果が得られないことも少なくありません。

この場合には、抗不安薬や抗うつ薬を併用することが考えられます。

さらに、認知行動療法で考え方や行動を変えることも痛みの軽減につながります。

前向きに考える習慣をつけて、自分が楽しいと感じることをするとストレスが解消されます。

その結果、下行性疼痛抑制系が活発に機能するようになり、痛みを感じにくくなります。

 

以上で、第7章「高齢の家族の健康、ロコモ」の中盤を終了します。

日本健康マスター検定の公式テキスト NHK出版より要点を抜粋して記載しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢の家族の健康、ロコモ ①

自分で、①食べれること②歩けること③トイレが出来ることの3つのうち1つでも出来なくなってきた場合には、介添えが必要となります。

とにかく将来寝たきり介護を避けたいなら、少しづつで良いので肉体を鍛錬するしか方法はありません。

何故ならば、私達は「動物」だからです。

野生の動物達にとって、通常動作が出来なくなることや、重篤なケガは死に直結しています。

しかし、我々は助け合うことで生きていくことが出来る唯一の動物です。

 

★運動器の障害は生活に密着している

ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、運動器の障害によって移動機能が低下した状態のことをいいます。

運動器とは、骨や関節、軟骨、背骨、椎間板、筋肉、神経などの総称です。

ロコモは単に足腰が弱るだけではなく、それによって思うように体を動かせなかったり、自立した生活を送るのが困難になることが問題なのです。

★気付かないうちに進行する

ロコモは高齢者の問題だと思っている人が多いのですが、女性では40歳代から、男性では50歳代から注意が必要になってきます。

特に若いころから運動をする習慣がない人は、自分で思っている以上に足腰が衰えていることが少なくありません。

★進行すると介護が必要になってくる

自立して生活できる期間を「健康寿命」といいますが、日本人は平均寿命に比べ、この健康寿命が約10年短いといわれています。

その原因を調べてみると、ロコモが深く関わっています

骨や関節のケガ、病気が引き金となってロコモの状態に至り、やがて自力では自由に動くことが難しくなっているのです。

現在、ロコモのある人は予備軍を含めて約4,700万人と推計されています。

その最大の要因が、骨や関節の病気です。

骨粗鬆症が1,070万人、変形性膝関節症が2,530万人、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症などの変形性腰椎症が3,790万人といわれ、実際には高齢者ではこれらの病気をもっている人が多くいます。

★要支援・要介護の原因

1位➡骨折・転倒+関節疾患=ロコモ =22.7%

2位➡脳卒中(脳血管疾患)=18.5%

ロコモと関係のある骨折・転倒と関節疾患を合わせると、1位の脳血管疾患を上回る。

つまり、要支援・要介護の増加を抑えるにはロコモ対策が必要といえる。

★始まりは膝や腰の痛み

ロコモは運動器の障害によって引き起こされますが、その直接の原因になるのは膝や腰などの痛みや、関節の可動域の制限、筋力のバランス能力の低下などです。

さらに、こうした症状を引き起こしているのは加齢や運動不足のほか、変形性関節症脊柱管狭窄症骨粗鬆症などの骨や関節の病気です。

★メタボが影響する人も多い

メタボのある人は肥満のことが多く、体重が重いぶん、膝や腰に大きな負荷がかかります。

その影響で軟骨や椎間板がすり減って変形性関節症や変形性腰椎症を招き、やがて痛みが出るようになるとロコモに進みやすくなります。

メタボのある人はふだんから運動不足で、筋力低下も多くみられます。

特に、筋肉が急激に減るサルコペニアになると、より転倒や骨折のリスクが高くなります。

★子供のころからの生活習慣も大切

近年では、生活環境の変化に伴って、室内遊びが増える一方で、身体を動かす機会が減ってきています

★ロコチェックで自分の状態に気付く

7つのチェック項目は、骨や関節、筋肉、神経などの運動器の衰えにより現れます。

①片足立ちで靴下が履けない→筋力・バランス能力の低下が原因

②家の中でつまずいたり、滑ったりする→筋力・バランス能力の低下が原因

③階段を上るの手すりが必要である→筋力・バランス能力の低下が原因

④家でのやや重い家事(掃除機掛けや布団のあげさげ)が困難→腰回りの筋力低下が原因

⑤2キロ程度の買い物をして、持ち帰るのが困難→膝回りの筋力低下が原因

⑥15分くらい続けて歩けない→持久力の低下・腰の疾患が原因

⑦横断歩道を青信号で渡りきれない→歩行速度の低下が原因

※7つのチェック項目のうち、1つでも当てはまる場合にはロコモの可能性があります。

※「立つ」「歩く」動作は日常生活において基本です。

 

以上で、第7章 「高齢の家族の健康、ロコモ」の前半部分を終了します。

日本健康マスター検定の公式テキスト NHK出版より要点を抜粋して記載しております。